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アメリカ人の本音 [ マックス・フォン・シュラー ]のレビューは!?

年齢不詳さん
米国は日本にとって重要な国です。著者のマックス・フォン・シュラーさんは、日本文化に造詣が深い歴史研究家である一方、米国で海兵隊員でした。日米の両方の視点から論じられていて、この本を読んで、そうだったんだと合点がいくことが多くありました。また、ショッキングなことも書いてあります。 「日本と将来」の項目では、日本が食料自給率を上げる事(アメリカの農産業が衰退して輸出できなくなる可能性)、地球温暖化でリーダーシップをとること(アメリカの国論がまとまらないので欧州と協力しながら)。韓国と慰安婦、中国と尖閣・靖国の問題化の説明も納得いくものでした。 アメリカ社会では妥協することは弱い人とみなされます。アメリカ人は強い人を称賛します。アメリカ流の議論では妥協点を探すのではなく、他の人の立場を潰すようにして、自分の考えを強要する。このような相手には、遠慮せずに、同じように相手の世界のひどい点をひたすら列挙することで対応するとよいこと。 数多くのアメリカ人は心の中で、まだ大東亜戦争を戦っていること。現在でも、アメリカと日本が戦争を始めた理由を、アメリカ人とはっきり議論する事は危険すぎること。 アメリカは新しい国なので、アメリカが支配できない、歴史と文化を持っている歴史ある国を恐れていること。特別攻撃隊をとても恐れている。自分の人生を犠牲にするという概念を理解できないこと。アメリカ人にとっては、自分の人生がすべてです。家族の絆や国民という意識が弱い。自由の意味を自分が満足する権利だと思っている。アメリカには共同社会という意識がほとんどないこと。 アメリカ人は、政府の力を利用して強制的に日本人にアメリカの商品を買わせる。日本市場にあった製品を造るという発想がありません。アメリカ人は、他国の文化を考える時に、自分ととても似ているだろうとしか考えないこと。 アメリカでは、問題があった場合、人を信用する人が悪いとなります。アメリカ人は平気で嘘をつきます。嘘はバレなければ良く、罪の意識などありません。詐欺は騙される方が悪いという考えです。(日本のパブでライブチャージを払わない例) 徳川時代に戦争を繰り返してきたアメリカと、その時代に武器を弓道や武道という芸術に高めた日本の対比。 時事英語の勉強にもなります。日本語でさっと読んだので今度は英文で読んでみます。